寂しいキャンプ続く阪神 「話題不足」がチームにプラスの理由

公開日: 更新日:

「今年は練習に身が入るんじゃないか」

 ある阪神OBがこう言った。

 毎年のように大型補強を繰り返してきた阪神。昨オフ、獲得に動いた金子はオリックスに残留。ロッテ・成瀬はヤクルトに、米国帰りの中島はオリックスに横取りされた。

 阪神というチームは関西マスコミの飯のタネだ。他球団からのFA移籍や、ちょっと名前の売れている新人、メジャーで実績のある助っ人が加入してきたら、それこそ「救世主」のようにマスコミは金魚のフンのごとくついて回り、紙面やテレビで持ち上げ、商売する。

 だが、今年のキャンプは例年とは異なる。鳥谷残留はチームにとってはよかったかもしれないが、すでに終わった話。故障で二軍スタートのドラ1左腕・横山雄哉(20=新日鉄住金鹿島)は、アマ時代は人気者というわけではなく、来日が遅れているゴメスにしても新味に欠ける。大物の新人や助っ人の加入はなく、12球団で最も話題に乏しく、寂しいキャンプになっているのだ。

 前出OBは「それは悪いことじゃないよ」と言ってこう続ける。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち