「4人目外野手」イチロー マーリンズで出場増確実の裏事情

公開日: 更新日:

■川崎や青木より高い「中継価値」

 カギになるのは日本のテレビ局。AP通信や地元紙「パームビーチ・ポスト」などが報じているように、日本のテレビ局が今シーズンのマーリンズ戦を年間90試合以上も中継することが濃厚になった。

 日本でのメジャー中継は地上波、BS、CSなどを合わせると約400試合。今シーズンのメジャー中継のおよそ4分の1が、マーリンズ戦で占められる計算になる。

 イチローの現在の立場はあくまで「4人目の外野手」。外野の主力3選手(スタントン、オズナ、イエリッチ)がケガでもしない限り、レギュラーとして毎日試合に出場するわけではない。それでも、田中将大(26=ヤンキース)やダルビッシュ(28=レンジャーズ)、岩隈久志(33=マリナーズ)らの投手に比べれば、野手であるイチローの方が出場試合数は多くなる。現在、イチロー以外のメジャー日本人野手はオフにロイヤルズから移籍した青木宣親(33=ジャイアンツ)とマイナー契約の川崎宗則(33=ブルージェイズ)ぐらい。2人の試合を中継するなら、控えでも3000本安打がかかり、新天地をフロリダのマイアミに求めたイチローの方がまだ「中継価値」はある。日本のテレビ局はそんなふうにソロバンをはじいて、マーリンズ戦を選択せざるを得なかったわけだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

    大谷2戦連続6号弾 先輩の雄星も驚く「鈍感力」発揮!名門球団の重圧や水原問題もどこ吹く風

  3. 3
    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

    長渕剛が誹謗中傷に《具合が悪い》と告白…《話があるなら、来てほしい》と性被害告発の元女優に呼びかけ

  4. 4
    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

    松本人志に文春と和解の噂も、振り上げた拳は下ろせるか? 告発女性の素性がSNSで暴露され…

  5. 5
    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

    松本人志“性的トラブル報道”へのコメント 優木まおみが称賛され、指原莉乃が叩かれるワケ

  1. 6
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7
    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

    佐々木朗希にメジャー球団は前のめりも…ロッテ首脳陣が依然として計算できない脆弱ボディー

  3. 8
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  4. 9
    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

    阪神・岡田監督ようやく取材解禁の舞台裏 もう怖いものなし?今後の報道に忖度生じる可能性

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異