中日・和田が心境を吐露「ふと引退のことを考えるように…」

公開日: 更新日:

連載コラム: 橋本清の取りたて直送便 本音を聞きたい】

「ひょっとしたら、沖縄に来るのも今年で最後かなぁとか、そんなことを考えるようにはなりましたよね」

 プロ19年目の中日・和田は今年6月で43歳。あと15本に迫っている2000安打の大記録が、逆に和田を感傷的にさせているのかもしれません。元日本ハムの稲葉は2000安打の2年後、元ヤクルトの宮本も記録達成の翌年にユニホームを脱ぎました。

「2年前くらいまでは、他球団の選手の引退を見ても、まったくの他人事というか、自分に置き換えて意識することはなかった。でも、去年あたりから少しずつ考えるようになりました。ふと引退とか引退後のことが頭をよぎるというか。本当にそろそろかな、いよいよかな、と意識するのが開幕してからなのか、2000本を打ったときなのかはわかりませんが、こうやってキャンプをやってても、来年、ここに自分がいるのかなぁと考えることがありますよ」

 とはいえ、もちろん「記録は通過点」という思いもあるでしょう。シーズン中の2000安打達成が確実視された昨年は、8月の広島戦で死球を受けて右手を骨折。残りのシーズンを棒に振ってしまったものの、7月には打率.397、7本塁打、21打点で野手史上最年長で月間MVPを獲得しました。衰えを感じさせません。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし