二松学舎を撃破の松山東 「偏差値70」データ分析部隊の正体

公開日: 更新日:

「2年生に向井というヤツがいて、これがデータ班の中心です。頭が良くて、勉強では学年1位。相手のスタメンは秋季大会でも調子の良し悪しで結構変わっていたのに、この向井は今日のスタメンを全部当てたんです」(松下)

 二松学舎の9番・大林は昨秋大会に出場したのは3試合、1番・平野に至っては1試合も出ていない。それをスタメンだと見抜いたのだから、データ班の分析力はプロ顔負けだろう。相手打者の特徴を基に、守備位置も変えて1点差を守りきった。

 松山東のデータ班が発足したのは昨年の夏。ベンチ入りがかなわなかった3年生が「オレたちにできることをしよう」と、自主的に結成したのが始まりだ。

「分析もそうですが、集中力だけは他の学校には負けません。県大会も勝った試合は全部1点差。これが僕らの勝ちパターンなんです。普段の勉強も野球に生かせることがある。人の話をよく聞いて、自分なりに解釈すること。OBの指導も一つ一つを理解した上で、自分に合っているものを選ぶのが大事です」(松下)

 プロ野球選手に彼らのツメのアカを煎じて飲ませたい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束