鮮烈3回転半でSP歴代3位 トゥクタミシェワに4回転の期待
ロシアのプリンセス候補が圧巻の演技を披露した。フィギュアスケート世界選手権(中国・上海)で大技を決めたエリザベート・トゥクタミシェワ(18)だ。
26日の女子ショートプログラム(SP)の冒頭でトリプルアクセルを成功させ、会場の度肝を抜いた。短い助走から高く跳び上がると、力強い着氷。出来栄え点で1.57が加点されるレベルの高い3回転半を披露した。国際スケート連盟(ISU)によれば、世界選手権でこの大技を決めた女子は伊藤みどり、中野友加里、浅田真央らに次いで6人目だという。
演技後半には連続3回転トーループを決めて77.62点をマーク。浅田、金妍児(韓国)に次ぐSP歴代3位となる高得点を得たトゥクタミシェワは「着氷する確率は五分五分だったけど、挑んだことが報われた」と笑顔を見せた。
ジュニア時代から将来を嘱望され、ソチ五輪でのメダル取りが期待されながら、減量に失敗して代表から落選。トリノ五輪男子金メダリストのプルシェンコを育てたアレクセイ・ミーシン・コーチの指導でジャンプに磨きをかけたそうだ。今季のGPファイナル、欧州選手権覇者のトゥクタミシェワには早くも4回転成功の期待が高まっている。