繰り返されそうな奇襲奇策と配転 巨人今季の不安も「原采配」

公開日: 更新日:

 例年、巨人はぶっちぎりの優勝候補に挙げられるが、今年は混セ。26日、原辰徳監督(56)がこう言ったのだ。

セ・リーグはどんなペナント? 全く予想できませんね。昨年の星勘定は全く関係ありません」

 これほど投打に多くの不安を抱えたまま、開幕に突入するシーズンは近年ない。オープン戦を6連敗で終え、チーム打率.212は順位と同じく12チーム中11位。深刻な貧打に加え、投手陣もヤバイ。左のエース内海が故障で長期離脱となり、勝利の方程式の一角マシソンも調子が上がらず無期限二軍調整中。先発に転向していた西村が急きょ、リリーフに呼び戻された。

 原監督は「未完成のチームこそベンチ主導で動かさないと」が持論。昨季の113通りもの打順、内野の5人態勢の奇策もしかりだ。しかし、「こんなのまだ序の口」とさるチーム関係者が言う。

「オープン戦が悪かったから逆に監督は腕まくりしている。『動くぞ』と。捕手、外野、二塁のスタメンは毎日のように代わるだろうし、場合によってはシーズン中の配置転換だってあり得る。西村のように、選手は配置転換から元のポジションへの復帰も想定しておく必要がある。例えば一塁に転向した阿部の捕手復帰は『99%ない』と監督は公言しているが、開幕スタメンの小林にしても、FAの相川にしても決め手を欠いている。投手陣の中には『阿部の捕手復帰待望論』もあるんです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  4. 9

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝