中日に３連敗の巨人 「“新成”なら若い選手使え」とＯＢバッサリ

試合後、「全てを糧にしてやるしかない」と話した原監督（左）／（Ｃ）日刊ゲンダイ

　まったくである。チーム解体を宣言し、新成を掲げ、「阿部、村田に頼らないチームをつくる」と大見えを切りながら、昨２日の中日戦でも４番に阿部、５番に村田が並んだ。阿部はキャンプ中盤に足を故障した影響で大幅に出遅れ、オープン戦出場はたった５試合１９打席。打率・２６３と結果も出せなかった。キャンプから、「まったくバットが振れていない」と何度も原監督に苦言を呈された村田はさらに深刻で、打率．１７１と散々だった。怒り心頭に発した指揮官から無期限の二軍落ち再調整を通達されながら、結局、阿部とともに開幕から中軸を任されているのだ。

「開幕から３９歳の井端、高橋由が先発出場している巨人のこの日のスタメン野手の平均年齢は３４．３歳。世代交代が進まず老齢化が問題になっていた中日の２９．４歳より５歳も高い。この間、あるＯＢに『今年の巨人のどこが新成なんだ？　阿部が一塁になっただけじゃないか』と言われて、返答に窮してしまった。これだという中堅若手が出てこないんですから、原監督としても他に方法がないんですが……」

　チーム関係者はそう苦笑いするのだが、前出の高橋氏はこう言うのだ。