主力の不振続く阪神 「今すぐ掛布DCを起爆剤に」とOB進言

公開日: 更新日:

「サヨナラ勝ちは良かったけれども、打線が心配ですね」

 阪神OBの福間納氏がこう言う。

 5位の阪神は6日の中日戦、土壇場の九回2死満塁で新井がサヨナラ安打を放って勝利した。

「ただ、この日は中日が最後まで試合の主導権を握り続け、最後に自滅したから勝てた。打線は3度目の対戦となる相手先発のバルデスをまたも九回2死まで打ちあぐね、これで対戦防御率は1.19。今季は、巨人の高木勇、ポレダに計5敗を喫するなど、同じ投手に何度もやられ続けている。恥ずかしいことです。チーム打率.231、100得点はリーグワースト。全体的に初球の甘い球を見逃したり、走塁面では目立った動きがなかったり、積極的に攻めようという姿勢に欠けているように感じる。すでに32試合を消化し、何らかの手を打つ必要があると思う」

 とりわけ主軸の鳥谷、ゴメス、マートンが揃って本調子ではなく、昨年ブレークした上本、大和も不調。低迷から脱却するには、主力の復調が必要不可欠だ。

「首脳陣がこの苦境を打開できないというなら、起爆剤として掛布DC(育成&打撃コーディネーター)を一軍に呼んで打撃コーチの役割を担ってもらったらどうか。指導者というのは主力に対しても説得力のある助言ができないといけない。掛布DCはドラフト6位から努力を重ね、本塁打王3回に打点王1回と球界を代表する打者になった。一軍のどのコーチよりも実績があって弁も立つ。彼の言葉には選手もきちんと耳を傾けるでしょうし、ベンチの雰囲気も引き締まってくると思う。打者が変われば相乗効果で防御率がリーグワースト(3.82)の投手陣も変わってくるものです」(前出の福間氏)

 今年は球団創設80周年で優勝が至上命令。5月下旬からは交流戦もスタートする。手をこまねいているヒマはない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」