<第33回>点呼があってもアラームはセットしない

公開日: 更新日:
花巻東時代の大谷(C)日刊ゲンダイ

「打たれてマウンドを蹴飛ばすこともない。ポーカーフェースというか投げているときも表情にあまり出さない。自分の中では何か思っているのかもしれませんけど、それを表に出さないのです」

 花巻東時代の大谷に関してこう言うのは、日本ハムの岸里亮佑外野手(20)。花巻東の1年後輩で、寮では大谷と同部屋。プロに入ったいまも同じチームでプレーする岸里が「翔平さんはひと言で言えばマイペースでした」とこう続ける。

「寮は毎朝、点呼が6時10分とか15分にあり、みな、その時間に起きるんですけど、翔平さんはアラームとかつけてなかったので。寝坊したらマズいなと気を使って僕が起こしていました。『翔平さん、点呼です』と。寝るのが好きみたいでしたね(笑い)。プロでも一緒ですが、翔平さんが焦っているところはあまり見たことがありません。慌てたり、動揺したりとか。どういう状況に置かれてもマイペースでやれる人なのかなと。慌ただしい行動を引き起こすことをそもそもしません。とにかく落ち着いた生活です。グラウンドでも冷静さを失っているなと思ったことはほとんどありませんでしたから」

 父親の徹(52)が「リトルでもシニアでも打たれれば悔し涙を浮かべていた」と明かした大谷の意識が変わったのは、やはり 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り644文字/全文1,186文字)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー