GMが監督に…マーリンズの「異例人事」が秘める可能性

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■メジャーでは大胆な編成、人選が可能

 メジャーでは過去にも異例の抜擢で監督を務めたケースが少なからずある。77年にはチームの低迷に業を煮やしたブレーブスのテッド・ターナー・オーナー(当時)がブリストル監督を解任し、自ら指揮を執った。

 01年にはDバックスがマイナーですらコーチ経験のない元テレビ解説者のボブ・ブレンリー監督のもと地区優勝、世界一を達成した。Dバックスは09年途中にもマイナーのディレクターだったA・J・ヒンチ(現アストロズ監督)を史上2番目、34歳の若さで抜擢して話題を呼んだ。

「最近は統計的手法を用いるなど、独自の方針で監督人事を決めるGMが増えている。これまではマイナーでの監督、コーチ経験が重視されてきたが、オーナーもGMの方針を尊重し、従来の固定概念にとらわれないチームづくりを認める傾向にある。親会社から出向したフロントが仕切る日本のプロ野球とは違って、メジャーでは大胆なチーム編成、監督の人選ができるのです」(友成氏)

 ジェニングズ監督は新たなモデルケースになる可能性を秘めている。

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