GMが監督に…マーリンズの「異例人事」が秘める可能性

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 メジャーでまた、異例の監督人事が断行された。イチローのマーリンズが18日、新指揮官にダン・ジェニングズGM(54)を指名したのだ。ジェニングズGMは長らくマーリンズのフロントスタッフを歴任したが、メジャーでの指導者経験は皆無。故郷アラバマ州の高校でコーチを務めたことはあるとはいえ、素人同然である。

 米メディアや他球団の関係者の間では批判的な意見や懐疑的な見方が大半を占めるが、チーム内ではおおむね好評だ。「野球をよく知っていて、徳がある人ならいいと思います。発想として面白い」とはイチローだ。

「米国では分業制が確立され、監督はGMらフロントが編成したチームで戦うのが一般的ですが、必ずしも指揮官が得意とする戦術と戦力が合致しているわけではありません。資金に限界がある球団が少なくないため、思うような補強ができないからです。今回のジェニングズ新監督のようにGM時代に自ら編成したチームを率いるのは選手の力量や若手の伸びしろなども把握しており、効果的な采配が振れるはずです。今季のジェニングズ監督が結果を残せば、後に続くチームが出ると思う」(スポーツライター・友成那智氏)

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