初代監督が分析「なでしこの“諦めない心”が劇的OG生んだ」

公開日: 更新日:

なでしこジャパンの決勝点を『運』で片付けてはいけません。あの後半アディショナルタイムの相手オウンゴールは、なでしこならではの【諦めない心】が生んだゴールなのです」

 こう話すのは、初代なでしこジャパン専任監督の鈴木良平氏(ドイツサッカー協会公認S級ライセンス保持者)だ。

 カナダW杯準決勝のなでしこVSイングランド代表(日本時間2日午前8時開始)の前半は、互いにPKで点を取り合う展開となった。前半33分に自陣からMF阪口がロングフィード。右SB有吉がペナルティーエリア右角で倒され、獲得したPKをMF宮間がゴール左下にズバッと決めた。

 しかし、40分に相手CKの流れからイングランドにPKを献上。前半を1-1で折り返した。

 後半15分過ぎから日本は、イングランドに立て続けにクロスバー直撃など決定的なシュートを打たれて防戦一方。後半45分が経過し、アディショナルタイムは3分。2分が経過したところでドラマが待ち構えていた。

 自陣からCB熊谷が右サイドのMF川澄にミドルパスを送る。FW大儀見が相手ゴールに向かって激走。その大儀見目掛けて川澄がアーリークロスを放り込んだ。手前のCBバセットがクリアしようとして右足を伸ばすと、ボールはクロスバーに当たり、そのままゴールに吸い込まれた。残り1分の劇的オウンゴールである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因