なでしこの「組織力」崩壊招いた岩清水交代と急増システム

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 99年自国開催以来の優勝を手にした米国。前半16分までに4点を奪い、早々と勝負を決めたエリス監督は、「キックオフの直後から日本チームにプレッシャーを与えたいと思っていた。すべてが完璧にはまった。これほどうまくいくとは想像もできなかった」と得意満面だった。

 日本からすれば、開始3分、5分の2失点は、想定外だったグラウンダーのボールを決められたもの。ダメージが大きかったのは14分の3点目だ。右サイドからのMFヒースのクロスをDF岩清水(28)が頭でクリアするも中途半端なボールとなり、MFホリデーに右足ボレーをたたきこまれた。

 その19分後、佐々木監督は岩清水の代わりにMF澤を投入。ベンチに下がった岩清水は、懲罰とも取れる交代に両手で顔を覆って号泣した。

 06年に代表デビューした岩清水は07年W杯から3大会連続出場。12年ロンドン五輪銀メダル、14年アジア杯初優勝にも貢献。163センチと小柄だが、高いジャンプ力と抜群のポジショニングで相手クロスをはじき返す、女子日本代表の不動のCBだ。

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