W杯で株急騰 “年俸0円”なでしこ有吉は一気に海外移籍も

公開日: 更新日:

 大会前は、前回大会優勝メンバーDF近賀ゆかり(31)と右SBの定位置を争っていた“アマチュア選手”が、一足飛びに「欧州組」に出世しそうである。MF宮間とともに今大会のMVP候補にノミネートされたDF有吉佐織(27)だ。

 今大会が初のW杯出場だが、1次リーグ3試合目でスタメン確保。決勝トーナメント1回戦のオランダ戦でゴールを決めるとプレーから自信がみなぎり、持ち前の攻守の切り替えの早さ、衰えないスタミナ、タフな脚力で90分間、走り回って右サイドを活性化させた。守っても、献身的な守備で相手FWの攻撃を見事に封じている有吉が、欧州で「日本代表SBのインテル長友、シャルケ内田」と並び称される存在として評価が急上昇しているのだ。

■辛口の海外紙が最高点

 実は、日本サッカーは「SB輸出国」として知られている。内田、長友以外に酒井高、酒井宏の日本代表SBがドイツでプレー。上背はなくともスピード、アジリティー(俊敏性)に優れ、戦術理解度も高く、何よりも攻守に献身的なプレーをいとわない――ところが日本人選手のストロングポイントとして認知されており、その延長線上として「なでしこジャパンの右SB有吉」の評価が高まっている。準決勝のイングランド戦後、サッカーの辛口評論で知られる「デイリー・メール紙」が、10点満点中チーム最高点の「8点」を付けた。これも有吉の評価の高さを物語っている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?