「自分自身の型を持て」 決定力不足露呈の代表に釜本氏が提言

公開日: 更新日:

■「特効薬はない」

 それにしても、日本はゴールが遠かった。

 前半のFW川又、永井、宇佐美の決定機が決まっていたら、その後の試合展開は変わっていたはず。後半30分すぎ、MF柴崎が右サイドからのパスをシュートしたが、ゴールの枠を大きく外した。正確なキック力が持ち味の柴崎にしては、考えられないようなミスだった。

 決定力不足を解消するには、一体どうすればいいのだろうか?

 残念ながら特効薬はない。何よりもシュート練習に汗を流し、「ここからのシュートだったら誰にも負けない。絶対に入れてみせる」という<自分自身の型>を持って欲しい。こうしたことの積み重ねが、高い決定力となってハネ返ってくる。

 選手たちには、ハリルホジッチ監督に高評価されたいと思うあまり、自分の持ち味をアピールすることを優先した――という思いはなかったか。

 北朝鮮戦のようなフィジカル勝負の場合、小手先の技術で局面を打開しようとしても、そうそううまくはいかない。泥くさいプレーでいい。まずは「勝利する」ために何をなすべきなのか?

 次戦の韓国戦(5日午後7時20分キックオフ)では、ファイトする日本代表を見せて欲しい。

(釜本邦茂/日本サッカー協会顧問)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞