早実8強進出 清宮「甲子園1号」右翼へ2ラン…納得の5打点

公開日: 更新日:

 高々と舞い上がった白球が、放物線を描いて右翼スタンドに吸い込まれた。

 早実(西東京)の1年生・清宮幸太郎が15日に行われた夏の甲子園3回戦、対東海大甲府(山梨)戦の第2打席で2ランを放った。甲子園1号だ。

 同点の三回。無死一塁で、この日、2回目の打席が回った。1ボール2ストライクからの4球目、120キロのチェンジアップが、ど真ん中に甘く入ってくる。バットを振り抜くと、打球は右翼フェンスを越え、スタンドに飛び込んだ。清宮は淡々とした表情でダイヤモンドを一周、ベンチに戻ると納得の笑顔をナインにふりまいた。

 東海大甲府の先発・右腕菊地は試合前、「(清宮には)徹底して内角を攻めたい」と話していた。言葉通り、初回の1打席目は臀部に142キロの死球を見舞った。

 清宮はこれで初戦から3試合連続死球を食らったことになる。それでも腰は引かなかった。

 和泉監督は菊地について「145くらい投げる投手だからね。チェンジアップも自信を持っているから、逆に左打者はキツいだろうね。でも、必ず仕留められる球は1球くらいはあると思う」と話していた。清宮はそんな失投を見逃さずに仕留めた。

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