早実8強進出 清宮「甲子園1号」右翼へ2ラン…納得の5打点

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 勢いは止まらない。2点リードの六回2死満塁で、この日4回目の打席が回った。投手は2番手の松葉。2ボール1ストライクからの4球目、外角寄り低めチェンジアップをジャストミート。痛烈なライナーがあっという間に右翼手の頭上を越え、ワンバウンドでフェンスに当たる。クッションボールを処理する間に塁上の3人が生還。走者一掃の3点二塁打だ。

 清宮は八回の5打席目も二塁打を放った。初球、真ん中高め133キロのストレートをライナーで右翼線に運んだ。

 お盆の土曜日ということもあって、甲子園周辺の混雑ぶりはこれまで以上だった。早朝5時台の阪神梅田駅はホームに人があふれ、始発駅にもかかわらず、電車はすし詰め状態。駅員が「次の列車をご利用ください!」と注意して回っていた。そんな様子を複数のテレビ局がカメラでとらえ、リポーターは「見てください、すごい人です!」とわざとらしく目を丸くしている。

 球場周辺の開門を待つファンの数は前回13日の2回戦以上。駅前の広場は人で埋め尽くされ、足の踏み場もないほど。高野連はこの日の開門時間を前回より5分早い6時25分にしたが、開門と同時に球場内に観客がどっとなだれ込む。開門からわずか15分後の6時40分には満員通知が出た。前回が7時15分だったからフィーバーぶりがわかるというものだ。

 清宮は大観衆の前で評判通りの打撃を見せた。

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