日本スポーツ界で「アフリカ系ハーフ選手」続々頭角の背景

公開日: 更新日:

「日本がバブルに沸いていた80年代、国費で米国や英国の大学に留学しているアフリカ人も、ビジネスチャンスを狙って数多く日本にやってきました。一方で、アフリカでは日本の中古車やタイヤが飛ぶように売れたため、観光や就労ビザでアフリカ諸国から入国し大儲けした人につづけとばかりに、多くの若者が何とか金を工面して来日したのです。ある国の大使館は、安易にビザ発給のはからいをしていたという噂もあったほどです。ルートはさまざまですが、その頃来日したアフリカ人が日本人女性と結婚して、その子供が高校生や大学生になった。アフリカ人は身体能力が高いので、スポーツをやって才能が開花したのではないでしょうか」

中国韓国と比べても住みやすい日本

 ビジネス評論家の菅野宏三氏は、「アフリカ系の親を持つ子供が増えているのは環境もある」と言ってこう続ける。

「昔は都会でもアフリカ系の外国人はあまり見かけなかったが、今は電車でもスーパーでもよく見かけます。東京の街を歩けば、若い日本の女性と手をつないで歩いているアフリカ系外国人は数えきれません。昔は大企業でも欧米人の社員を上に見る傾向がありました。肌の色が違うとイジメにあう子供もいました。でも日本の環境もずいぶん変わりました。私の息子は役所の仕事でカナダにいた。アフリカ出身の友人は『アフリカ人にとってはカナダが一番住みやすい』と言ってたそうですが、今は日本も、アフリカ系の外国人をすんなり受け入れる時代になったのです。中国や韓国に比べてもそれはいえるでしょう。アフリカ人の人口増加とともに、アフリカ料理店や食材店も増えています」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」