初HRが逆転満塁弾 ソフトB上林はイチローばりの打撃センス
「いまでも打ったのかなという感じです。初めてなので、とても気持ちがいい」
試合後のお立ち台でこう言ったのがソフトバンクの2年目・上林誠知外野手(20)だ。25日の対ロッテ戦。1点を追う六回2死満塁で、イ・デウンから逆転本塁打を右翼席に放り込んだ。三回の1打席目でプロ初安打の左前打を放つなど、スタメン2試合目で首脳陣の期待に応えた。
仙台育英(宮城)から13年のドラフト4位で入団。プロ2年目の今季は主将の内川との合同自主トレに参加、野球への取り組み方や考え方を吸収したという。
背番号は憧れのイチロー(マーリンズ)と同じ「51」。今季のウエスタン・リーグでは3割3分3厘で打率トップ(25日現在)。正確なバットコントロールが売りだ。
仙台育英3年時に出場した春のセンバツ2回戦(対創成館)では、ワンバウンドのボール球を二塁打に。ベース手前で弾んだタテのスライダーを右中間に運んで大観衆の度肝を抜いた。イチローさながらの打撃は、高校時代に1メートルのバットを1日1000回振り込んで身に付けたという。