秋山翔吾のプロ新記録「216安打」を支えた西武のチーム戦略

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 アッサリと新記録を打ち立てた。

 西武秋山翔吾(27)が1日のチーム最終戦(対オリックス)で2安打を放ち、シーズン安打数が「216」に到達。前日に並んだ、10年にマートン(阪神)が記録した214安打を超え、プロ野球の最多安打記録を塗り替えた。

「まだ実感は湧きませんが、素直にうれしいです。1年間、ケガなくやってこられたのが良かったと思う。使ってくれた監督、コーチ、打席をつないでくれたチームメートに感謝したい」(秋山)

 今季はシーズン序盤から不振がなく、3試合連続無安打は一度もなかった。抜群の技術と安定感が偉業達成の要因であるのは事実だろうが、それだけではない。

「西武にいたからこその金字塔とも言えます。今の西武は昔と違い、機動力を重視しない。今季のチーム盗塁数はリーグ5位の66。中軸に名を連ねる中村、メヒア、森らの長打と勝負強さを優先して、ベンチが積極的に動くことをしなかった。秋山は俊足でありながら17盗塁。1番打者として『足』も『小技』も多くは要求されず、その分、打撃に集中できたというのはあるはずです」(他球団スコアラー)

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