4冠狙うヤクルト山田はなぜ「外れの外れの1位」だったのか

公開日: 更新日:

 高校時代の清原や松井秀のように、ケタ外れのパワーヒッターであれば守備に目をつぶるのもわかる。しかし、プロ野球のスカウトが高校生内野手をドラフト1位指名する場合、重要な判断材料は「肩」と「足」だという。打撃は少々お粗末でもプロ入り後の筋力トレと練習で打てるようになる可能性はあっても、足と肩だけはどうにもならないケースが圧倒的に多いからだそうだ。

 そこへいくと目下、3冠王も視野に入れているヤクルト山田哲人内野手(23)が履正社高(大阪)時代、ネックになったのは「肩」だった。当時を振り返って、他球団のベテランスカウトがこう言った。

「山田は高校時代からスイング時のヘッドスピードが抜群で、足も速かった。打って走れるショートでしたけど、いかんせん守備がヒドかった。特にスローイングです。投げるときにヒジが前に出てこないから、送球が上にすっぽ抜けたり、引っ掛かってワンバウンドしたりと安定しない。遊撃手としては肩が弱かったですしね。三遊間の深い位置から一塁に矢のような球を投げられませんでしたから。それでウチは指名リストには入れたんだけど、2位か3位で残っていればという評価だったのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  5. 5

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  1. 6

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  2. 7

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  3. 8

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  4. 9

    小川晶市長「ラブホ密会」の震源地…群馬・前橋市のナイトスポットで“まさかの声”続出

  5. 10

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル