金本氏招聘もパア? 阪神監督問題をひっくり返す“鶴の一声”

公開日: 更新日:

 阪神タイガースの親会社の阪神電鉄は06年、阪急HDの傘下に入った。その際、「向こう10年間は阪神タイガース」との覚書を交わしていて、来年には「10年問題」も切れる。いわば阪急の「孫会社」でもある阪神の次期監督問題は、阪急の意向も無視できないだろう。

 阪神はすでに後任候補の金本知憲氏(47)に監督就任を要請したといわれる。

 金本氏には指導者経験がないし、週刊誌には「“スネの傷”を清算できたか?」とも書かれた。なにより本人が監督を受けるべきかどうか逡巡しているという。阪急の「鶴の一声」でまさかのどんでん返しが起こる可能性はないのか。

「阪急は基本的に球団内部の人事には口出ししませんが、カネの使い方や経営面には相当シビアだと聞いています」と、在阪マスコミ関係者がこう続けた。

「阪急が阪神を買い取るために借りた金額は2500億円にのぼるといいますからね。返済のために阪神の持っていた土地や動産を売却したのももっともで、当然、タイガースの球団経営にも口は出しますよ。真弓前監督の退任後、外部招聘でなく内部昇格で和田監督に指揮を執らせた理由のひとつはカネだったという話もあるほど。監督を外から連れてくれば、コーチや裏方も一緒に呼ぶことになり資金もかさみますからね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  1. 6

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  2. 7

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  3. 8

    メジャー挑戦組出場の追い風になるのか? 巨人岡本は「絶対に出たい。ただ…」

  4. 9

    阿部巨人かつての盟友・李承燁氏に打撃コーチ緊急打診の深層…来季首脳陣発表後にナゼ?

  5. 10

    星野監督と1週間連続の晩飯ざんまい…ハワイ自主トレ中に突然、「星野ですう~」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ