大胆な阿部とは対照的…G高橋新監督「慎重かつ臆病」の素顔

公開日: 更新日:

 多くの問題を抱える巨人の第18代監督に40歳の高橋由伸が就任した。2位に終わったチームは世代交代の過渡期を迎え、戦力は明らかに下降線をたどる。そのうえ、野球賭博事件が発覚して大激震。盟主が屋台骨から揺らぐ中での船出だ。97年のドラフトで自らの意思に反して巨人に入団したといわれる高橋由は今また、現役に強い未練を残しながら、周囲から完全に外堀を埋められる形で火中の栗を拾う。「従順な天才打者」の正体を改めて探る――。

「大変、重いというか、すごい責任がある役割になりますが、今までの先輩たちがつくりあげた伝統を守りつつ、自分らしさも出しながら、不安もいっぱいありますが、覚悟を持って邁進していきたいと思います」

 26日、都内で開かれた就任会見。3年契約で球団の要請を受諾した高橋由伸新監督は、集まった155人の報道陣を前に硬い表情でこう言った。

 冒頭の言葉は、「今の心境は?」と代表者から最初に聞かれた質問に対する返答だ。わずかこれだけのコメントを発する間、「えー」と言って9度も言葉を切り、そのたびに視線を泳がせた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは