近隣で2大会同時期開催 ツアー機構「ファン軽視」の非礼

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 先ごろ行われた男子レギュラー大会「ホンマツアーワールド杯」(石岡GC)とシニア大会「日本プロシニア」(サミットGC)は同じ茨城県内で、しかも同じ日程(10月8~11日)で開催された。直線距離にしてたった12キロしか離れていなかった。

 新規大会のホンマに対し、プロシニアは3年連続同じ会場で開催されている。レギュラーツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)はそんな事情を百も知っていながら、シニアツアーを主管する日本プロゴルフ協会(PGA)に何の連絡もなく、開催をブツけてきたというのだから、“ケンカを売られた”感じのPGAは穏やかではない。

 何より同時期に同地域でプロ大会を開催すれば、せっかくプロのプレーを楽しみにしていたゴルフファンも、さすがに両会場に足を運ぶわけにもいかない。開催時期をズラしてくれればいいのに、と思うのは当然だ。つまり、ファンのことなど二の次、三の次ということなのだ。

■なぜ踏み切ったのか

 実際、この時はギャラリーの奪い合いになり、ホンマの4日間ギャラリー数は6210人、日本プロシニアは同4215人。昨年10月にも兵庫県内の目と鼻の先(車で30分の距離)でレギュラーツアー「マイナビABC」と「日本シニア」が開催された。その時はマイナビのギャラリー数1万109人、日本シニアは7152人だった。

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