今季2勝の渡邉彩香も実践 一流プロは脱・親指導で強くなる

公開日: 更新日:

 かつて朴セリがアメリカに渡ったとき、それまでつきっきりで教えていた父親が「世界一になるには世界一のコーチに教わらなければならない」と言ってデビッド・レッドベターにすべてを託し、全米オープンと全米プロを制覇した話を自伝で読んだことがある。

 石井が渡邉に最初に言い渡したのは「フックボール禁止令」だった。

「フックは一発も打ってはいけない、それができなければ教えない。コーチもやめる」とまで言った。

 幸いなことに渡邉は左手をかぶせたストロンググリップだった。だから、フェードボールを打つにはグリップを直す必要はなかった。左手をかぶせたグリップは、日本ではフックグリップといわれている。だから「フェードを打つには左手をかぶせないスクエアグリップ」と多くのゴルファーは思っているに違いない。

 しかし、それは素人の考えで、リー・トレビノをはじめ、マスターズで世界を沸かせた河野高明もストロンググリップで飛んで曲がらないフェードボールが持ち球だった。


 石井は、渡邉のグリップは直さずに、少し右を向いて(左ではない!)、左サイドのリードで左に振り切って、しっかりと球をつかまえて距離の出るパワーフェードの打ち方を伝授した。練習するときは必ず右側の打席から左側を狙ってフェードを打っている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束