今季2勝の渡邉彩香も実践 一流プロは脱・親指導で強くなる

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 かつて朴セリがアメリカに渡ったとき、それまでつきっきりで教えていた父親が「世界一になるには世界一のコーチに教わらなければならない」と言ってデビッド・レッドベターにすべてを託し、全米オープンと全米プロを制覇した話を自伝で読んだことがある。

 石井が渡邉に最初に言い渡したのは「フックボール禁止令」だった。

「フックは一発も打ってはいけない、それができなければ教えない。コーチもやめる」とまで言った。

 幸いなことに渡邉は左手をかぶせたストロンググリップだった。だから、フェードボールを打つにはグリップを直す必要はなかった。左手をかぶせたグリップは、日本ではフックグリップといわれている。だから「フェードを打つには左手をかぶせないスクエアグリップ」と多くのゴルファーは思っているに違いない。

 しかし、それは素人の考えで、リー・トレビノをはじめ、マスターズで世界を沸かせた河野高明もストロンググリップで飛んで曲がらないフェードボールが持ち球だった。


 石井は、渡邉のグリップは直さずに、少し右を向いて(左ではない!)、左サイドのリードで左に振り切って、しっかりと球をつかまえて距離の出るパワーフェードの打ち方を伝授した。練習するときは必ず右側の打席から左側を狙ってフェードを打っている。

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