松山英樹の背中痛に「スイングのテンポが問題」と原因指摘

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 しかし、彼らは決して100%のヘッドスピードでスイングしているわけではないという。80%ぐらいのスイングでフェアウエーに狙い打ちをしているというのだ。

 松山は身長180センチ、体重82キロと体に恵まれている。しかしそれでも、2014~15年の米ツアーでの平均飛距離は294.5ヤードで57位だった。

 彼はそれこそイチ、ニー、サンと数えられるほどゆっくりとバックスイングしておいて、トップで一瞬止まって、そこからすごいスピードを出して振り切っていくようなスイングをしている。

「トップからダウンの切り返しをゆっくり」とは昔からいわれていることだが、松山のようにバックスイングとダウンスイングのテンポが違う選手は米ツアーにはいない。

「バックスイングの終わりの部分とダウンスイングの始まりの部分は同じテンポでスイングしている」と、かつて雑誌取材でジャック・ニクラスをインタビューしたときに言っていたことを思い出す。

 何かものを空中に放り上げて、落ちてくるときは一瞬止まって見えるものだが、それと同じように下りてくるのに任せるようにして、クラブが加速していくようなスイングを心がけているとニクラスは言っていた。

 松山にも背中に負担のかからないスイングを早く見つけてもらいたい。

(日本ゴルフジャーナリスト協会顧問)

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