北の湖理事長死去で激化 水面下で蠢く角界“後継争い”全内幕

公開日: 更新日:

貴乃花親方にすり寄る“裏金顧問”

 そんな九重親方の企みを何が何でも阻止したいのがくだんの裏金顧問だ。裏金をもらいながら、返したから問題ないと居直って、現北の湖体制を意のままに牛耳ってきたとはいえ、トップ交代後も権力を維持できる保証はどこにもない。まして九重親方が実権を握ろうものなら、確実に放逐されてしまう。

「そこで擦り寄ったのが貴乃花親方(43)なのです」と、別の親方がこう解説する。

「前回の理事選は友綱親方に票を集めて九重親方をはじき飛ばしたが、今回は少数派の貴乃花一門から貴乃花親方以外にもう1人、理事を誕生させる魂胆です。貴乃花親方を理事長に祭り上げることによって、引き続き自分に利権が転がり込むシステムを維持したいのでしょう。貴乃花親方にしても出来るだけ早く頂点に上り詰めたいわけですから」

 裏金顧問は加えて「モンゴル勢」も手の内に入れたいようだ。

白鵬ですよ。北の湖理事長は、親方は日本国籍を有する者に限るというルールをかたくなに守ってきた。顧問はしかし、日本人でなくとも、一代年寄に限って認める方向に舵を切ろうと考えている。白鵬を筆頭にモンゴル勢を抱き込むことで、親方たちの支持を得られるとソロバンをはじいているのです」(同)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」