北の湖理事長急逝で始まるモンゴル勢の賜杯“たらい回し”

公開日: 更新日:

 急死した北の湖理事長の後任を巡り、蜂の巣をつついたような騒動になっている日本相撲協会。そんな中、親方衆とは別に不穏な動きを見せているのがモンゴル勢だという。

 ある角界OBが言う。

「今後、彼らが賜杯をたらい回しにする事態が想定されます。06年初場所の栃東以来、日本出身力士の優勝はゼロ。以前から賜杯はモンゴル勢に独占されていたが、近年は白鵬(30)の一人勝ち状態。それを日馬富士(31)や鶴竜(30)らと、順番に回していくのではないかといわれている」

 白鵬は引退後、親方になる夢を持っている。しかし、現行のルールで親方になれるのは「日本国籍を有する者のみ」。

 白鵬は帰化だけは避けたいと協会に働きかけていたが、北の湖理事長は「それは絶対に変えられない」と突っぱねていた。

 その理事長が急逝。白鵬は将来の理事長候補といわれる貴乃花親方(43)に目をつけた。

「貴乃花親方が角界で浮いている変わり者だからです。以前もタニマチに代わるサポーター制度を打ち出し、親方衆から総スカンを食った。それがモンゴル勢からすると『現代的だ』となる。彼ならば国籍うんぬんの慣習を打破してくれる、と期待しているわけです。貴乃花親方は北の湖理事長を『オヤジ』と慕っていた。仮に自身が理事長になった後も、北の湖理事長が存命なら国籍うんぬんの制度変更は反対したでしょうが……」(前出のOB)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 2

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  1. 6

    マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…

  2. 7

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」