錦織圭とラケット“生涯契約”を結んだ「ウイルソン」の思惑

公開日: 更新日:

■ラケット開発には莫大な経費が

 錦織は海外のトップクラスの選手と比べて178センチと上背がなく小柄で故障も多い。今季も7月の全英では左ふくらはぎを痛めて2回戦で棄権。11月のマスターズ・パリ大会では左わき腹を痛めて3回戦の途中でコートを自ら離れるなど、不安は少なくない。2年連続で世界ランク10位以内をキープしているとはいえ、常に故障のリスクが伴う。仮に長期欠場でもすれば、スポンサーとしては宣伝効果に誤算が生じる。しかし、ギャンブルともいえる生涯契約には、こんなメリットがある。

「選手に合ったラケットなどの用具開発には莫大な経費がかかる。選手に3~5年で契約を打ち切られると、それまで蓄積してきたデータやノウハウなどが全て無駄になってしまう。錦織は25歳とまだ若いだけに、大きな故障さえなければ向こう10年間はプレーできる。設備投資などのコストを考慮すれば、長期的な投資が可能なだけにプラス面は大きい」(前出の関係者)

 成績でもフェデラーに並んで欲しい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情