広島・黒田の現役続行に巨人スコアラーが喜んでいる理由

公開日: 更新日:

 今季は実現しなかった「直接対決」の可能性も出てくるから万々歳なのだ。

 巨人のスコアラー陣も喜んでいる。

「打倒・黒田を掲げた原前監督の意向で春から密着。綿密にデータを集めて分析したのに対戦はわずか2試合。1勝1敗、防御率1.15に抑えられた。中には不完全燃焼だったスコアラーもいたでしょう。これで蓄積したデータを来年生かせます」(球団関係者)

 テレビ局サイドもニンマリだ。今季、東京ドームでの登板は1試合。この時は4万3000人ほどで、急激に観客が増えたわけではないが、テレビの視聴率となると別。日本テレビ関係者は「復帰試合が広島地区で約35%、瞬間最高が40%なんて最近の野球中継では驚異的。来年こそ巨人戦で多く投げて欲しい」と期待を寄せる。

 一方で歯ぎしりさせられそうなのは1学年下の高橋由伸新監督(40)だろう。老獪な投球に来季も打線が翻弄されるようなら、メジャー移籍前に通算.303、31打点、13本塁打の「黒田キラー」といわれた自身が「打席に入りたい」とヤキモキさせられる日がくるかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘