石川、小平の「2ndカット」でわかる日本タイトルの軽さ

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 青木功は著書で「優勝した翌週の試合で予選落ちするようじゃあ、所詮は一流止まり」と指摘している。

 石川は日本シリーズに勝ってからソニー・オープンに乗り込んでおり、たとえ試合の間隔があったとはいえ、優勝した次の試合で4日間プレーできないのでは“一流止まり”。それも日本基準の話であり、世界で通用しないのは当たり前。

 評論家の宮崎紘一氏がこう言う。

「国内メジャーといっても、世界から見れば取るに足らないちっぽけな試合です。ところがメジャーに勝ったと日本ではメディアも関係者も大騒ぎする。それで本人もゴルフファンも勘違いしてしまうわけです。日本人選手が7人も出場して、最終日まで残ったのは3人ですから、日本ツアーの実力など推して知るべしです。ジャンボ尾崎や青木、中嶋にしても海外メジャーで優勝こそできなかったものの、上位に入るなど、期待感を抱かせた。石川や小平にはそれだけの力がないのがよくわかります」

 日本にメジャー大会があるのもおかしな話だが、日本タイトルを手にしても海外ではまともにプレーさせてもらえないのが現実なのだ。

 試合は通算20アンダーで並んだF・ゴメス(アルゼンチン)とB・スネデカー(米国)とのプレーオフに。ゴメスが制し今シーズン初優勝を飾った。昨年6月「フェデックス セントジュードクラシック」以来のツアー通算2勝目。

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