巨人ギャレット「マイペース調整」で見えた“別格”の片鱗

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 なにしろメジャー通算122本塁打のバリバリである。ヤンキースではあのA・ロッドとのプラトーン起用が検討されていた年俸3億円の助っ人だ。

 それでも、いざ、日本のキャンプが始まってしまえば、ノンビリと構えていられないのは過去や現在の外国人選手をみれば明らかだ。今年のキャンプでも、序盤からサク越えを連発する助っ人が各地で続出。それをテレビや新聞が連日、騒ぎ立てる。嫌でも日本のハイペースに巻き込まれがちだ。

 もちろん、外国人選手の中にはアピールが必要なのもいるが、ギャレットは違う。メジャーで本格的な打撃練習が始まるのは、キャンプがスタートする2月下旬。3月に入ってからの実戦でペースを上げていく。いまは日本のプロ野球がどんなものなのか、休みながらの物見遊山くらいがちょうどいい。この時期から力んでケガをしたり、調子を崩したりは最悪だ。

 2日に開かれた松井秀喜の打撃教室では、最前列で196センチの巨漢を揺らしながら、盛んにうなずいていた。ポッと出の若手じゃあるまいし、ホントに実績あるメジャーリーガーか? と不安にもなったが、練習を休んでバットをチンタラ振ってるようなら心配なさそうだ。

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