阪神3連勝も一人元気なし…鳥谷を追い込む“主将の重荷”

公開日: 更新日:

「まだ4試合とはいえ、ちょっと気になるな」

 こう言って顔を曇らせたのは阪神OBだ。

 29日の阪神は、先発藤浪があと1人で完投こそ逃したが、ヤクルト打線を2失点に抑えチームは3連勝。ほとんどの選手がハツラツとしている中で、ひとり元気がないのが鳥谷敬(34)だ。この日は2つ四球を選ぶも2三振の3タコ。ここまでのヒットは、26日の中日戦での2本だけだ。

 昨秋就任したばかりの金本新監督から、「キャプテンのおまえが変わらなければチームは変わらない。今のままでは全部ダメだ」と言われ、当初は悩み苦しんだ。ところがキャンプインすると、シートノックで声を張り上げたり、特守に飛び入り参加するなど、苦手なムードメーカーを積極的にこなした。

「ミスした若手をからかって場を盛り上げるなど、あんなに明るい鳥谷を見たのは初めてだ。だけど、本来はクールな男だからな。金本監督から苦言を呈され、無理に明るく振る舞っていたこともあったと思う。慣れないことをやれば誰でも疲れるし、ストレスもたまる。そのツケが出ているのかな。公式戦はムードメーカーではなく、自分の成績を優先するべき。自分のスタイルでやるのが一番だよ」(前出のOB)

 鳥谷が「開幕」したら、阪神はもっと強くなる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  2. 2

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  3. 3

    囁かれていた「Aぇ!group」は「ヤベぇ!group」の悪評判…草間リチャード敬太が公然わいせつ容疑で逮捕の衝撃

  4. 4

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  5. 5

    ソフトB風間球打にはイップス疑惑…昨季のプロ野球“女性スキャンダル三羽ガラス”の現在地

  1. 6

    高市総裁は就任早々から人事で大混乱…女性応援団たちに“麻市内閣”ポストの目はあるのか?

  2. 7

    一発退場のAぇ!group福本大晴コンプラ違反に「複数人関与」疑惑報道…旧ジャニ“インテリ”枠に敬遠の風向き

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    崖っぷち渋野日向子に「日本人キャディーと縁を切れ」の声…外国人起用にこれだけのメリット

  5. 10

    くも膜下出血で早逝「ブラックモンブラン」41歳副社長の夫が遺してくれたもの…妻で竹下製菓社長が告白