「五輪金で全メジャー出場可」掲げたマスターズ委の焦り

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 今年8月のリオ五輪で金メダルを獲得した男子選手にメジャー4試合、女子選手には同5試合の出場権が与えられることになった。

 マスターズ委員会のビリー・ペイン会長ら4団体の会長が先週、オーガスタナショナルGCで発表、「五輪によって世界中の新たな層にゴルフの露出が高まり、ゴルフ競技の参加者が増えるだろう」(ペイン会長)と、大きな期待を寄せる。

 実はこのメジャー出場特典は、トッププロが五輪出場に乗り気でないのが背景にある。A・スコット(35)は昨年出場しない意向を示し、R・マキロイ(26)は「五輪で戦うことやメダル獲得を夢見たことはない。常にメジャーが重要だ」と述べている。松山英樹(24)も「位置づけが難しい」と戸惑いを見せる。

 しかし業界団体にとって、五輪ゴルフを失敗させるわけにはいかない事情がある。2005年のデータによると米ゴルフ人口は過去10年間で約500万人も減っている。この数字はさらに悪化しているという指摘がある。だから米国内でのゴルフメーカーの売り上げは減少の一途をたどり、ゴルフ場は閉鎖に追い込まれるなど、ゴルフ人気が高いイメージのある米国でもゴルフ離れに歯止めがかからない深刻な状況なのだ。

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