また勝てず…西武菊池に球団OB「配球を理解していない」

公開日: 更新日:

 成長の兆しがまるでない。

 21日の日本ハム戦に先発した西武菊池雄星(24)が、またもや敗戦投手となった。同点の六回、この日スタメン復帰したばかりの陽に勝ち越し2ランを浴びるなど、6回4失点。これで1勝3敗だ。

 菊池はこの日もMAX150キロを計測したように、球界きっての速球派左腕。右打者への内角クロスファイア、キレの良いスライダーなど、ボール一つ一つは一級品だ。にもかかわらず、プロ7年目にして2ケタ勝利は一度もない。13年と昨季の9勝がキャリアハイなのだ。

 田辺監督はそんな菊池を奮起させようと今季の開幕投手に抜擢したが、結果は見ての通り。なぜ、勝てないのか。西武OBの山崎裕之氏(評論家)がこう言う。

「確かにブルペンで投げ込む姿を見れば、『なんで2ケタ勝てないんだ?』と誰もが思うでしょう。しかし、試合ではただ、漠然と投げているだけ。投手の投げるボールは一球一球、意味があるし、つながりや流れがある。それを理解し、組み立てるのが配球術というものです。しかし、菊池はそうした一球の意味合いというものをまったく理解していない。入団からここまで見ていますが、まるで成長していませんからね」

 菊池は試合後、陽の2ランには反省の弁を述べたが、「悲観するほどのボールでもない。辛抱強く投げるだけ」と強気のコメント。ボールは良くても要所で打たれる原因をまるで理解していない。

 頭を切り替えない限り、菊池の2ケタ勝利は永遠になさそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  4. 4

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  2. 7

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  3. 8

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 9

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  5. 10

    巨人が来秋ドラ1指名?明治神宮大会で躍動の青学大154キロ右腕・鈴木泰成は“4年越しの恋人”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?