ロッキーズ戦先発の前田を待つ「マイルハイ」と怪物新人
「球場にいるだけで(気圧の関係で)アタマが痛くなる選手もいる。おまけにフツーにキャッチボールをしていても、ボールが狙ったところにいかない。ここは本当にやっかいな球場だよ」
ロッキーズに移籍してきた投手は、口々にこうボヤくという。
コロラド州デンバーの本拠地クアーズフィールドは標高1600メートルの高地にある。通称「マイルハイ」。気圧が低くて空気抵抗が少なく、打球がよく飛ぶ球場として知られる。投手は本塁打を浴びやすいだけでなく、気圧の低さによるさまざまな影響を受ける。「投手の墓場」といわれるゆえんだ。
開幕3試合でわずか1失点のドジャース・前田健太(28)が日本時間24日、そんな投手泣かせの球場でロッキーズ戦に先発する。
ロッキーズは基本的に本拠地特性を生かし、打線に強打者を並べる。22日現在、首位ドジャースから1.5ゲーム差の2位。チーム本塁打26本はメジャー30球団中トップ。チーム打率2割6分7厘はリーグ2位だ。
中でも気を吐いているのは新人遊撃手のストーリー(23)。