ドラフト目玉に5人体制 阪神スカウトこそ“超変革”不可欠

公開日: 更新日:

 今秋のドラフト候補・東海大市原望洋(千葉)の右腕・島孝明が、関東大会で150キロを連発して注目を浴びている。ネット裏には10球団計24人のスカウトが押し寄せたが、中でも5人体制で秋波を送ったのが阪神だ。

 ドラフトの目玉候補とはいえ、ひとりの選手を5人がかりでチェックする。逆指名のあった時代ならともかく、現制度は1位指名が重複してもクジ引きの結果次第で交渉権を得られる。5人ものスカウトが、がん首そろえて本人や学校関係者に熱意をアピールする必要が果たしてあるのか。

「球団にとって、お宅の指名だけは勘弁してもらいたいとダメ出しされるのが怖い。それを避けるため、ウチはこれだけ注目してますよというアピールですわ」とは阪神担当記者だが、在京球団のさるスカウトはこう言った。

「阪神がひとりの選手を多くのスカウトでチェックするのは以前から。球団内部には、現地で飲み会をするためなんて声もあるそうです。それより阪神はここ数年、ウチがあえて指名リストから外した選手をドラフトで何人も獲得してる。知名度はあっても、致命的な欠点を抱えた選手はプロで伸び悩むケースが多いんですけどね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした