ド軍「バレンズエラ2世」ウリアスのデビューに前田の存在

公開日: 更新日:

 米球界を代表する若手投手が、ついにベールを脱いだ。

 前田健太(28)が所属するドジャース期待の左腕フリオ・ウリアス(19)が27日のメッツ戦(ニューヨーク)でメジャー初登板。一回に4長短打と四球も絡んで3失点。2回途中で降板した。

 19歳288日での大リーグ初先発は05年のマリナーズ・ヘルナンデスの19歳118日に次いで史上2番目の若さだ。

 メキシコ出身のウリアスは最速97マイル(156キロ)とカーブ、チェンジアップを武器とする本格派左腕。メキシコ生まれで左投げのため、80年代にドジャースのエースとして活躍した「バレンズエラ2世」といわれる。入団4年目の今季、3Aでは格の違いを見せつけ、8試合で4勝1敗、防御率1.10。計44回で41奪三振。27イニング連続無失点を継続中だった。

 ウリアスの弱冠19歳でのメジャーデビューには前田も少なからず影響を与えている。前田はキャンプ中、広島時代に助っ人選手から教わったスペイン語で積極的にナインとコミュニケーションを図っている。中南米出身の選手から親近感を持たれ、ウリアスら前田を慕う若手選手は少なくなかった。

 ウリアスは抜群の制球力で相手打線を封じる前田の投球にも触発されたのだろう。投球の幅を広げるため、前田からスライダーの握りを教わるなど貪欲だったそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋