白鵬との稽古で御嶽海が肉離れ 大卒力士“モロさ”の原因は

公開日: 更新日:

 横綱がまたやらかした――というわけではなかった。

 5日に出稽古に来た白鵬(31)に病院送りにされた出羽海部屋の御嶽海(23)。横綱と10番取ったところ、左足の肉離れで全治2~3週間のケガを負ったのだ。

 東洋大時代にアマチュア横綱に輝き、昨年3月場所に幕下付け出しでデビュー。11月場所で入幕すると、今場所は東前頭筆頭と順調に昇進を重ねてきた。

 もっとも、白鵬がやり過ぎたわけではない。ある親方は「大学出身力士のもろさが出た」と、こう続ける。

「大学相撲部はしょせん、部活にすぎない。1~2年時は上級生にしごかれるけど、4年生になれば自分を追い込む稽古などしませんよ。しかも、御嶽海は出羽海部屋の部屋頭。番付が一番上なのだから、激しい稽古を強要する者もいない。出羽海親方(元幕内小城ノ花)も優しい性格で、稽古でも決して無理をさせない。つまり、御嶽海はまだプロの体になっていないということです」

 かつては「可愛がり」などが当たり前だった相撲部屋だが、昨今は時代と共に変化。「厳しくすると逃げちゃうから」と話す親方は1人や2人ではない。さらに大卒力士ともなれば、親方が学校との関係に気を使うケースも多い。「稽古でケガをさせて、大学との関係が悪化したら……」と、及び腰になる親方もいる。

 もちろん、大卒力士が全てひ弱なわけではないが、ケガをしやすい土壌があるのは事実。「いい力士になるよ」と御嶽海を褒めた白鵬も、内心ではあまりの軟弱ぶりに呆れ果てていたに違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到