WADAが4年後へ絞り込み開始 ドーピング問題“次なる標的”

公開日: 更新日:

 今やアジアはケニアなどのアフリカと並ぶドーピング天国と位置付けられているのだ。
「WADAがインドを中心としたアジア諸国に厳しい目を向けるのは当然のことです」とスポーツライターの高野祐太氏がこう続ける。

「インドの選手の多くはイタリア人ら外国人コーチによって禁止薬物を勧められるがまま使用するケースが多く、ドーピングに対するモラルは依然として低い。中国、韓国のように国際大会で結果を残せば、引退後の生活を保障されたり、兵役を免除されるなどの恩恵がある国はドーピングに手を染める土壌がある。禁止薬物を売る側がつけ入る隙も十分あるため、WADAとしては看過できないはずです」

■日本も監視対象に

 JOC(日本オリンピック委員会)の関係者によれば、「WADAの日本へのマークもきつくなると想定している。日本のアスリートは世界で最もクリーンとの評価があるとはいえ、20年に東京五輪が控えている。開催国としてメダル量産を旗印にしている以上、薬物に頼る選手が出ないとも限らない、とWADAの監視対象になる可能性が高い」という。

 リオ五輪後はアジア選手を対象に抜き打ち検査が続出しそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

    大谷騒動は「ウソつき水原一平におんぶに抱っこ」の自業自得…単なる元通訳の不祥事では済まされない

  2. 2
    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

    狙われた大谷の金銭感覚…「カネは両親が管理」「溜まっていく一方」だった無頓着ぶり

  3. 3
    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

    米国での評価は急転直下…「ユニコーン」から一夜にして「ピート・ローズ」になった背景

  4. 4
    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

    中学校勤務の女性支援員がオキニ生徒と“不適切な車内プレー”…自ら学校長に申告の仰天ア然

  5. 5
    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

    初場所は照ノ富士、3月場所は尊富士 勢い増す伊勢ケ浜部屋勢を支える「地盤」と「稽古」

  1. 6
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7
    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

    水原一平元通訳は稀代の「人たらし」だが…恩知らずで非情な一面も

  3. 8
    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

    「チーム大谷」は機能不全だった…米メディア指摘「仰天すべき無能さ」がド正論すぎるワケ

  4. 9
    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

    「ただの通訳」水原一平氏がたった3年で約7億円も借金してまでバクチできたワケ

  5. 10
    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”

    大谷翔平は“女子アナ妻”にしておけば…イチローや松坂大輔の“理にかなった結婚”