五輪ドーピング問題 WADAとIOCの“喧嘩”で日本とばっちり

公開日: 更新日:

 そりゃあ頭にくるのは当然だ。

 国際オリンピック委員会(IOC)は24日、電話による緊急理事会を開き、国家ぐるみのドーピング問題が発覚したロシアをリオ五輪(8月5日開幕)から追放する処分を見送った。今後、ロシア選手の出場の可否は、各競技を統括する国際連盟(IF)の判断に委ねることになる。

 これに納得できないのが、世界反ドーピング機関(WADA)だ。

 WADAは、カナダ人弁護士リチャード・マクラーレン氏を中心とする特別調査委を設置。14年ソチ冬季五輪でロシア選手が集団的にドーピングを行い、関連する役所の職員が、サンプルを陰性のものにすり替えていたと公表。

「すべてのロシア選手に深刻な疑惑が持たれている」と述べ、その報告書を基にWADAはIOCに対しロシア選手団のリオ五輪からの全面締め出しを提案したが、IOCは条件付きでロシア選手の出場を認めたから、WADAは24日声明で「(IOCの判断に)失望した」と批判した。

「リオ五輪開幕までに(ドーピング)違反者をあぶり出し、大会期間中には失格選手を出さないように」――。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性