女子柔道部で稽古…異色経歴の“王者”永瀬貴規に金の期待

公開日: 更新日:

 昨年の世界選手権(カザフスタン・アスタナ)王者の永瀬貴規(22)がリオ五輪に登場する。

 長崎日大高校1年時に高校選手権を制して頭角を現したが、変わった経歴の持ち主だ。進学した長崎大付属中学には柔道部がなかったため、母・小由利さんの知人のつてを頼って県内の高校の女子柔道部で稽古を積んだ。

 中学生とはいえ、非力な女子高生相手では練習にならない。練習環境には恵まれなかったが、それを永瀬は逆手に取った。女子との乱取りでは簡単に技が決まるため、常に一本勝ちを想定して完璧な投げ技の練習を繰り返してきたという。

 技の正確性を武器とする永瀬は「中学時代の稽古があったから今の自分がある」と話す。81キロ級は実力者が揃う激戦区。永瀬には00年シドニー大会の滝本誠以来、2個目の金メダル獲得の期待がかかる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑