錦織が全米8強進出 高速サーブ“解禁”でマリーに挑む

公開日: 更新日:

「錦織の欠点といわれる第1サーブの時速は180キロから、せいぜい190キロ。それでもロジャーズ杯では脇腹をかばうため、ワイドにスピンサーブなどを織り交ぜたことが奏功した。速いサーブがなくても工夫次第で、得意のラリー戦に持ち込んで戦えるという自信を得たのは収穫でしょう。今回もここまでは脇腹への負担が大きい高速サーブをほとんど使っていませんから」

 なるほど、今大会の1回戦は35歳の大ベテラン、ベッカー(世界ランク97位)で、2回戦は予選から勝ち上がった20歳のハチャノフ(同95位)。その2回戦は雨天中断の助けもあった。3回戦のマユ(同42位)も右手首に故障を抱えていた。相手が相手だから、高速サーブを使うまでもなかったということだ。

 しかし、ここからは違う。

 次戦以降は格上との対戦となる。錦織自身も今のままでは到底通用しないことが分かっているからこそ、「そろそろギアを上げる」必要があると考えている。速いサーブも使ってプレッシャーをかけなければ苦戦すると思っていることが、冒頭の発言につながったのだ。

▽錦織のコメント
「今週で一番のプレーだった。特にリターンが冴えて、2回ブレークできた。(準々決勝は)タフな試合になると思うので、体を整えてしっかり準備したい」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも