スタミナより重要…錦織圭「4大大会制覇」へ足りないもの

公開日: 更新日:

■フィジカルトレーナーの視点

「錦織が4大大会に勝つには、次元の違う体の使い方が求められる」と言うのは、フィジカルトレーナーの平山昌弘氏だ。

「全身運動を長く続けるために、最大酸素摂取量を上げるトレーニングや、筋肉そのものの運動能力を上げるトレーニングはあるし、それを否定しません。しかし、アスリートはその前に体を効率よく使いこなすことが重要です。効率がよければ少ない力でたくさん動けるし、疲労も少ない。一流選手は長時間に及ぶ試合でも体のバランスがいい。上半身が股関節、骨盤のどこにのっているかを把握し、無駄な力を使わないからです。ワウリンカの片手バックハンドは、腰が深いストロークで切れがある。あれは上半身の力で打っているわけではない。サッカーのメッシやネイマールらも、試合終盤でも脱力した素早い動きで相手選手を抜き、日本選手には真似のできない厳しい体勢からでも正確なシュートを放つ。あの動きはスタミナの問題ではなく、体の使い方を知っているからできるのです。過酷な条件でもワウリンカの運動量が落ちず、トップパフォーマンスを出せたのも同じ理由でしょう」

 錦織は、チャン・コーチとボールを打ってばかりいても、ビッグタイトルは手にできないということだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも