スタミナより重要…錦織圭「4大大会制覇」へ足りないもの

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 ワウリンカ(31=スイス)の優勝で幕を閉じたテニスの全米オープン。ジョコビッチ(29=セルビア)との頂上決戦に勝って、14年全豪、15年全仏に続いて4大大会3勝目を挙げた。

 錦織圭(26)は準決勝でワウリンカに負けたものの、最新の世界ランクは7位から5位へ浮上したのだが、疲労の色が濃く、ヘロヘロ負けした準決勝の戦いぶりを見ると、4大大会優勝は「まだまだ遠い」と言わざるを得ない。

 気温30度以上で湿度も高い中で行われたワウリンカ戦。錦織は第1セットを奪うも、徐々に運動量が落ちていき、その後は3セットを連取され負けた。試合後は、「疲れて思考能力が低下していた。足がかなり重かった。言い訳にはなるけど、(マリー戦で)5セットやってなかったら、もう少し元気に戦えていたと思う」と言った。

 ワウリンカ戦の前々日は、世界ランク2位で、リオ五輪金メダルのマリー(29)をフルセットの末に破った。3時間58分に及ぶ激闘の疲れが残っていたことは間違いないだろう。だが、4大大会の準々決勝ともなれば、3セットで楽に勝てる相手など残っていない。ベスト8、ベスト4と勝ち進むにつれ、1日置きにランク上位の者と4時間ゲームが当たり前だ。それでもワウリンカは決勝戦でも、豊富な運動量が印象的だった。

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