資金源は莫大な放映権料 日本ツアーは“米国の改革”に学べ

公開日: 更新日:

 米ツアーの2015―16年シーズン最終戦は白熱した展開になった。

 最終日は首位と2打差、3位発進のロリー・マキロイ(27)が「ツアー選手権」を制し、フェデックスランク6位から逆転で年間王者に輝き、1000万ドル(約10億円)のボーナスを手に入れた。

 年間48試合の米ツアーは10月にスタート、年をまたいで9月まで行われる。レギュラーシーズンは8月末のウィンダム選手権まで。そこでポイントランク125位までの選手がシード権を獲得してプレーオフ出場権を手にする。プレーオフは4試合。出場枠は初戦が125人、2戦目が100人、3戦目が70人と振り落とされて、最終戦は30人まで絞られるサバイバルレースだ。

 3戦目までの獲得ポイントはリセットされ、最終戦に勝てば出場者全員に一発逆転、年間王者のチャンスが与えられるから、選手もファンもヒートアップする。

 プレーオフシリーズがスタートしたのは、フェデックスがスポンサーについた2007年から。米国ではこの時期メジャーリーグが終盤戦を迎え、アメフトやアイスホッケーも開幕し、スポーツファンの関心が移ってしまうため、大金を用意してビッグイベントを開始したのだ。しかし、その後もフォールシーズンといって、シード権を争うだけの試合がダラダラ続いていた。そこで米ツアーは2013年から年度をまたぐ日程に変更し、プレーオフシリーズをもってツアー年度の終了としたのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ