青木功やジャンボと大違い 男子ツアーは勝負師不在の時代

公開日: 更新日:

【アジアパシフィック・ダイヤモンドカップ】

 アジアナンバーワンゴルファー決定戦は、最終組から5組前の無名台湾人プロ、詹世昌(30)が8バーディー、ノーボギーの自己ベスト62で回り、13位発進から逆転優勝した。

 アジアンツアーで活躍する詹は、2カ月前に行われたタイのキングスカップに次いで2勝目をマーク。アジアンツアーのレベルの高さを見せつけた。その一方で、「日本のプロがいかにだらしないかがよくわかった」と評論家の宮崎紘一氏がこう続ける。

「はっきり言って、日本人プロには勝つことへの執念が見えない。だからプレーからは気迫がちっとも伝わってこない。群雄割拠のAON時代は、試合に出るということは勝つことだ、というプロばかりで面白かった。プレー中も、試合会場を離れても互いにつかみかからんばかりの火花を散らしていた」

 たとえば尾崎将司青木功の場外バトルは有名だ。

 1990年フジサンケイクラシックに尾崎が勝つと、プレーヤーズゲストに呼ばれた青木がイヤホン越しに、「ジャンボおめでとう」と祝福した。すると尾崎が「強いヤツが勝つのは当たり前」と挑発した。すぐさま青木は「三菱ギャランを見てろよ」と言い返した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ