“今季で最後”随所に 広島・黒田の引退をチームメイト語る

公開日: 更新日:

 ある中堅投手は、「今年は黒田さんが自ら声をかけてくれる機会が増えた」と言う。黒田の薫陶を受けた選手は、今季16勝を挙げて最多勝を獲得した野村をはじめ、数知れず。多くの選手に自らの技術、野球の意識について惜しみなく伝授した。

■後輩たちに積極的にコーチング

 投球時の足の使い方について教わったという大瀬良は、黒田が引退を発表する直前、しみじみとこう話していた。

「僕自身は来年も黒田さんと一緒にやりたい。チームメートみんながそう思っているんじゃないでしょうか。僕自身、今季はケガで離脱したことがあったし、もっといろんなことを教えていただきたいのが正直な気持ちです」

 さらに選手会長の小窪は、「黒田さんからチームの雰囲気づくりや野球の取り組み方など、多くのことを教えていただきました」と言う。選手会長に就任した際には「勝ち負けは仕方ない部分がある。最後にこのチームでやって良かったと思えるチームにしよう」と、アドバイスされたそうだ。


 満身創痍で投げ続ける姿に加え、こうした積極的な「コーチング」は一方で、選手、関係者に「今年で最後」という印象を与えた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動