強気“次戦V宣言”が足かせに 堀琴音を待つ初Vへの苦難

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【TOTOジャパンクラシック】

 日米ツアー共催大会は10位タイまでの13選手中、日本人は堀琴音(20)ただ一人だけだった。5打差12位発進の最終日は、3日間ベストの68をマーク。通算10アンダーまでスコアを伸ばして、3位に入った。

「3日間の中で一番いいラウンドだった。(米ツアープロと)すごい差を感じた。(3位に入り)またひとつ自信になったので(次回は)優勝を目指します」(堀)

 日本女子オープンではアマチュアだった畑岡奈紗(17)に敗れて2位に終わり、「プロが勝たなくちゃいけない」と大泣き。その後も富士通レディース3位、樋口久子三菱電機レディス4位と上位争いに絡んだ。プロ3年目の未勝利ながら、今季は賞金ランク7位まで上昇。となると、いつ勝つか、が注目される。

■優勝宣言で持ち味が失われる

「マイクの前で優勝を宣言したことで自分のゴルフを苦しくしてしまう」と田原紘プロが言う。

「堀のゴルフはリズムと思い切りがいい。しかし、気になったのはグリーン右手前に池が広がる最終18番パー4の攻め方です。上位争いの選手はみんなグリーン右サイドに切ってあるピンに向かって打ってきた。ところが堀だけピンと離れた左サイド。結果は2パットのパーでしたが、一番自信のないセカンドショットだった。ショットに確信がなく、ミスするかもしれない、池につかまるかもしれないという不安があったのだろう。おそらく頭には優勝の二文字がなく、周りはレベルが高いからベスト5でも、という目標だったと思う」

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