マリーに惜敗も 錦織圭ファイナル大暴れに「3つの理由」

公開日: 更新日:

■優勝なら2億3000万円を手に

 錦織が今年最後の大一番で大暴れなのは、大会のシステム自体が追い風になっているからだという指摘がある。

 グランドスラムはすべて5セットマッチ。高速サーブやパワーを武器に格下を圧倒できる強豪が3─0で消耗も少なく勝ち上がっていく一方、技巧派の錦織は初戦からフルセットを強いられるケースも多々ある。8強入りして、これから強豪と対戦という時点で、ヘロヘロになってしまうのが課題でもあった。

 しかし、8人しか出場しない今大会は、いきなりフルスロットルでプレーできる。1次リーグは4人ずつ2組に分かれた総当たり戦。3試合で上位2人に入った時点で、ベスト4進出が決まる。おまけに3セットマッチなのだ。

 スポーツライターの武田薫氏がこう言った。

「錦織は世界ランク8位以内の選手とは過去に何度も対戦しています。手の内は知り尽くしているし、どう戦えばよいのかインプットされているはずです。ただ、イメージ通りに戦うだけの技術や能力はあっても、体力が追い付かないケースが多い。3回戦くらいまでに手の内もよく分からない格下選手に足をすくわれたりね。そういった意味で、ツアー・ファイナルは錦織向きの大会だと思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵含むプロ注目の高校生「甲子園組」全進路が判明! 県岐阜商・横山温大は岐阜聖徳学園大へ

  2. 2

    カズレーザーと電撃婚の二階堂ふみが向き合う“離婚家系”のジンクス…2人の価値観の食い違いが明らかに

  3. 3

    15年前に“茶髪&へそピアス”で話題だった美人陸上選手は39歳、2児のママ…「誹謗中傷もあって病んだことも」

  4. 4

    巨人・坂本勇人&田中将大が現役続行へ…シーズン終盤でともに来季への好材料も

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚のカズレーザーはレギュラー2本消滅…共に人気女優射止めた山里亮太と"好感度"で明暗

  1. 6

    佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れていた

  2. 7

    世界陸上で注目のイケメン応援サポーター「K」って誰だ? 織田裕二に負けず劣らずの陸上愛

  3. 8

    自民党総裁選「小泉進次郎vs高市早苗」の一騎打ちにとんだ“伏兵”現る

  4. 9

    カブス今永昇太はポストシーズンの働き次第で「84億円」ゲット...去就はいまだ未定

  5. 10

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」